2006年10 月22日 (日)
八ヶ岳高原音楽堂
吉村順三設計のあの八ヶ岳高原音楽堂へ。
高原の山々になじむ日本建築の美しさを探求したこの音楽堂は、まさに吉村順三の芸術的作品。美しい六角形が印象的な高原のホールは気のぬくもりが肌に伝わる250席の音楽空間。自然と溶け合うように奏でられる音楽は、八ヶ岳の峰々の景観とうまく調和することでしょう。
素晴らしい音楽の興奮と美しい自然の静寂。このコントラストから、都会のホールでは味わえない深い印象が、今宵も胸に刻まれます。
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ガーデンチャペル ZONA
世界的な建築デザインの巨匠「マリオ・ベリーニ」が手掛けたリゾートホテル ”RISONARE”(1992)へ。昨年、新たにオープンしたガーデンチャペルZONA。舞い降りた2枚の葉をモティーフにデザインした幻想的な空間は、オフィスデザインからアーティスティックなインスピレーションで幅広い活動が国内外からも注目されている、ユニット「KDa」(クラインダイサムアーキテクツ)によるデザイン。05年にヨーロッパ建築デザイン界で最も栄誉あるD&AD(デザイン&アートディレクション)賞を受賞した美しいチャペルは、八ヶ岳南麓の清らかな自然と調和するように今日も静かに佇んでいます。
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清春芸術村

山梨県北杜市にある清春芸術村へ。旧小学校の敷地を、芸術村へと転用したこの施設は、1980年の開村。
レンガ色の建物は”La Ruche(ラ・ルーシュ)”(1981)フランス語で「蜂の巣」を意味するこのアトリエの設計は、ギュスターブ・エッフェル。そう、あのエッフェル塔の設計者です。オリジナルはパリのモンパルナスにあり、若き日のシャガールやスーチン、モジリアニなどの巨匠もここで過ごしました。
木の上にあるトムソーヤの小屋のような建物は、建築史家 藤森照信教授設計による茶室「徹」(2006)。4作目となる樹上の茶室は、旧校庭にあるソメイヨシノを観るための茶室です。樹齢80年の檜の古木に支えられた、空中の世界はなんともいえぬ、不可思議な体験。茶室の名は、茶人でもあった故谷川徹三にちなんで作家の阿川弘之氏が命名。
20世紀最高の宗教画家であるジョルジュ・ルオーを記念して、又この村を訪れる芸術家たちの瞑想の場として建てられたルオー礼拝堂(1986)。設計は谷口吉生氏。実は私、氏の設計とは知らずに、中に入りました。一歩、足を踏み入れた瞬間に感じたのは、ロンシャンの教会にも似た、静寂の中に無限の広がりを奏でる感動の空間。まさに珠玉の礼拝空間です。
清春白樺美術館は、武者小路実篤、志賀直哉などに代表される「白樺派」の作家たちが建設しようとしてその夢を果たし得なかった"幻の美術館"を1983年に体現。設計は谷口吉生氏。自然採光と螺旋階段を生かした豊かな展示空間の設計は、後の「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(MIMOCA)」や現在の「ニューヨーク近代美術館新館(MoMA)」へとつながる谷口MUSEUMの設計手法の萌芽を肌で感じることのできる作品。「ゆくゆくは美術館を機縁として何か人類の平和と愛と喜びと理解と友愛の運動を日本にも起したいものと思ふ」という武者小路実篤の精神をその理念にもつ清春白樺美術館は小さくても気持ちのいい本物の美術館です。[
最後は、日本数寄屋建築の巨匠吉田五十八氏の設計による梅原龍三郎アトリエ(1953)(1989市ヶ谷より移築)。ルノワールの指導を受け、東洋美と西洋美の接点を追求して、華麗な色彩と剛放な筆捌きで独自の画境を拓いた梅原氏好みの設計。画伯が好んだ紅殻色の京壁を上品にあしらい床の間と障子の織りなす幻想的な和空間の構成を板張の床で実現。
蛇紋岩と鉄平石による、深い軒のあるアプローチ空間の設計手法も、巨匠ならではの重厚感のあるデザイン。落ち着きの中にも華がある。そんな貫禄を感じさせる作品です。
まさに、建築の玉手箱のような、”清春芸術村”へ是非一度足を運んでみてください。
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2006年10 月21日 (土)
八ヶ岳美術館
標高1350m、雄大な八ヶ岳山麓の豊かな自然に抱かれた高原のアートミュージアム、「八ヶ岳美術館(1980)」へ。設計は、巨匠、村野藤吾(1891-1984)。山脈や連峰を連想させる連続半円型のドームを多用した個性的な外観は、周辺の景観と見事に調和しながら静かな佇まいを見せている。内部空間も特徴的で、直線上に伸びたギャラリーは白亜を基調とし、天井にはドレープカーテンの絞り吊りを用い、静謐な鑑賞空間を創りだしている。また、レースの内側の照明は、穏やかに館内を照らし、くつろいだ雰囲気を醸成している。美しい芸術作品に出会い、八ヶ岳の澄んだ空気を満喫する村野藤吾晩年の力作へ是非ご来館ください。
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茅野市民館
人口5万7千人の茅野市。JR中央線茅野駅に隣接する敷地に昨年オープンした文化的複合施設茅野市民館へ。設計は、古谷誠章(のぶあき)教授。市民主導ですすめられた建築計画はそのプランも特徴的。ガラス張りのスロープや、図書室は、象徴的な空間。「電車の待ち時間に本を読める場があるといい」「待ち合わせ場所に使いたい」といった日常生活から出たアイデアが現実化している。
新しい発見が満載のこの文化施設はとてもきれいな建築です。
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諏訪湖博物館
下諏訪町立諏訪湖博物館・赤彦記念館(1993)へ。設計は、伊藤豊雄氏。中学時代までを諏訪で過ごした伊藤氏にとって諏訪湖はまさに特別な場所。湖の畔に建てられた博物館は、船底を反転させた形状を用いることにより、建物と周辺環境の関係性の調和が図られている。冬場の積雪や凍結などの厳しい気象条件へ対応しながら、他方では宙に浮かんでいるような軽やかでエレガントな表情をアルミの皮膜に重ねるあたりは、氏の得意とするメタルエンジニアリングの手法がみられます。諏訪湖畔にある、現代建築です。
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2006年10 月20日 (金)
加茂町 古民家再生
本日は、早朝より加茂町NK邸の現場監理へ。
中央にある幅9尺の通り土間を中心に、座敷の間と家事の間を明確に区分したプランのこの木造家屋は、奈良地方に多くみられる典型的な庄屋スタイルの古民家である。今回は水回りを中心に、古民家の再生を手掛けさせて頂いている。
写真は、浴室部分のモザイクタイル。セルフビルド形式によるお客様の手による施工である。ブルーとグリーンを基調に彩やかに配色された模様は、奥様のコーディネート。
これからの楽しい入浴シーンが目に浮かびます。
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2006年10 月17日 (火)
「木に学べ」西岡常一
秋晴れのさわやかな空気に包まれながら、山科KK邸で使用する、樹木の選定へ。実はこのプロジェクト、山に生えている樹木を伐採して、乾燥するところから始める壮大なプロジェクト。
無数にある木々の中から、これはといった杉や桧を選んでいきます。
京都北山中源様の協力を得ながら、良さそうな木を選ぶことができました。
法隆寺の昭和大修理、薬師寺天平伽藍復興などに多大な功績のあった宮大工棟梁 故・西岡常一氏のことばが思い出されます。
「木は人間と同じで一本ずつが全部違う。木も人も、それぞれの癖を見抜いてそれにあった使い方をしなければ。木をいかに生かすか、人をいかに育てるか。」 言葉を胸に、”木のいのち・木のこころ”を大切に設計していきます。
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2006年10 月16日 (月)
京都迎賓館のあかり
現在設計中の店舗につかう照明を選定に、あかりのショールームへ。京都の名工としてあまりに有名な、中村外二工務店指物部が制作する芸術的ともいえる木製照明器具は、京都迎賓館でも使用されています。京都の伝統的な木工指物技術に独自の手法を加味して、作製された照明の数々。大徳寺の傍にあるこの店舗は、弊社からはなんと3分の位置。クラシックな中にも現代的な要素を感じる洗練されたデザインはモダンスタイルにもうまく調和することでしょう。
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2006年10 月13日 (金)
少年老イ易ク学成リ難シ
本日は、母校である高校での講演会。生徒たちの真剣なまなざしにこちらもスピーチに熱が入る。
久々に、母校を訪れたが18年前と変わらぬ風景に、懐かしさを感じる。恩師も、昔のまま。思えば、高校時代はクラブ活動が一番の思い出。生徒に一言質問。「ところで君たち何年生まれ?」「平成元年です。」「・・・・」。ホント時の流れは早いものです。「少年老い易く学成り難し、一寸の光陰軽んずべからず」。小6に聞いた詩吟の一節です。「謂う勿かれ、今日学ばずとも来日有りと。謂う勿かれ、今年学ばずとも来年有りと」。ですね。
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